「機械の動作と、使いやすさの両面を追求して」

■PROFILE

高田 大輔

設計職 装置制御設計業務

総合情報学部 情報工学科 卒業

2009年 中途入社

■JOB

加工装置を動作させるためのソフトウェアの開発。

依頼のあった装置に対し、お客様から具体的な要望を聞くところから、ソフトウェアの仕様検討、設計、製作、動作確認までを一貫して担当。

INTERVIEW

■仕事の難しさ、面白さや、仕事をする上で大切にしていることは?

普段使っているスマートフォンのアプリなどで「こうしてくれたほうが操作しやすいのに」と思われたことはないでしょうか?私はあります。

ですが、ソフトウェアを開発する立場になると、「ここはどうしようもないよね…」と思ってしまうこともあります。もちろん、開発者として使いやすくするためにはどうすればいいのかを日々考えていますが、作る側と使う側の意識の差を埋めることは簡単なことではありません。

それでも諦めずに考え続けた結果、操作する人から「このソフトウェアは便利で使いやすい!」と言ってもらえたときが、努力が報われ、達成感を味わえる瞬間であり、この仕事の醍醐味だと思います。

ソフトウェア開発は、「装置」と「装置を操作する人」を繋ぐ部分を担当しているため、操作する人が迷わず使えるような操作性や、様々な機器を効率的に動作させるための手法など、考えなければならないことがとても多く大変ですが、その分、やりがいのある仕事でもあります。

■仕事での失敗談を教えてください。

加工装置の細かい仕様は、お客様と話し合い決定していきますが、お客様の意向が正確に理解できておらず、製作してから「ここはこうじゃない」と指摘を受け、その部分を一から作り直さなければならなかったことがあります。

自分にとってもやりなおしで手間が増えましたし、お客様もお待たせすることになってしまいました。

ソフトウェアの開発に限った話ではないかもしれませんが、「ここはこうだろう」とあいまいな状態で進めるのではなく、相手が何を考えているのか、何を伝えたいのかをきちんと把握し、分からないことは正直に聞くこと。そして確認のため、必ず文書などの形に残すことが大切だと学んだ出来事でした。

 

■反対に、成功体験はありますか?

初めてお客様に納入する装置のソフトウェア担当を1人で任されたときは、期待感よりも失敗せずできるのだろうかという気持ちの方が大きく、不安でいっぱいでした。

それでも、担当としてお客様との打ち合わせにも対応し、上司や先輩にアドバイスやサポートをいただきながら仕様を詰めていき、紆余曲折ありながらも、無事、担当した加工装置を納入することができました。

最初は分からないことばかりでしたが、理解するためにコツコツ努力を続けることで、やるべきことが明確になっていき、最終的に結果につながったことはとてもうれしかったですし、大きな自信になりました。

 

■これから就職先を決める後輩にアドバイスをお願いします。

仕事をしていると、うれしいことや楽しいこともありますが、それだけではなく、苦しいことや辛いこともあります。

その時に、自分自身の中に『こんな社会人になりたい』という軸があれば、そこから先に進むためにやるべきことが見つけられるのではないかと思います。

就職活動中は、社会に出る不安があったり、会社に入った後のことを具体的になかなかイメージできなかったり、なかなか先が見えなくて、しんどいですよね。

説明会などに積極的に参加してその会社や働く社員の様子を自分の目で見ることで、自分の中の軸を少しずつ明確にしながら、進む先を決断していくといいのでは、と思います。

関連記事一覧

PAGE TOP